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特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著
1993,1994年の愛知県における未熟児網膜症の実態
著者: 唐木剛1
所属機関: 1愛知未熟児網膜症研究会
ページ範囲:P.493 - P.497
文献購入ページに移動(25A-2) 愛知未熟児網膜症研究会は1986,1987年の愛知県における未熟児網膜症の実態を報告している。前回と同様のアンケート調査を,今回1993,1994年の2年間について行った。両調査の間で,総出生数が減少傾向にあるにもかかわらず,1,500g未満の未熟児は約15%増加していた。出生体重別に未熟児網膜症を前回調査と比較したところ,発症率には差がなかった。しかし重症化する割合は,出生体重900g未満で大きく減少した。このことは,未熟児を取り巻く医療の進歩が未熟児網膜症の重症化を抑える効果を示していると考えたい。本報告は未熟児網膜症の最新の実態である。
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