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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

HbA1c値の急速な是正に伴い網膜動脈分枝閉塞症を合併した糖尿病網膜症の3症例

著者: 春山洋1 今井雅仁1 飯島裕幸1

所属機関: 1山梨医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.507 - P.510

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(展示232) 糖尿病網膜症経過観察中に,ヘモグロビンA1c (HbA1c)値の急速な是正に伴い網膜動脈分枝閉塞症(branch retinal artery occlusion:BRAO)を併発した3症例を経験した。症例1は49歳の男性で,HbA1c値がBRAO発症前後2.7か月の間に3.8%(1.4%/月)減少していた。症例2は24歳の妊娠14週の女性で,0.93か月で4.0%(4.3%/月)の減少,症例3は48歳の両眼にBRAOが発症した女性で,4.7か月で6.0%(1.3%/月)の減少が認められた。急速なHbA1c値の是正がBRAO発症の誘因になった可能性が考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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