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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

視神経乳頭小窩と神経線維層欠損の関連性

著者: 水野晋一1 白井正一郎1 長谷川綾1 馬嶋昭生1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.519 - P.523

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(25C1-18) 過去15年間に視神経乳頭小窩と診断した自験例10症例を対象とし,視神経線維層欠損との関連性を検討した。男性5例,女性5例で,年齢は1〜64歳,平均31.7±13.5歳であった。神経線維層欠損は1歳の症例を除く9例で乳頭小窩の近傍に存在し,神経線維層欠損に一致した視野欠損が検出された。視神経乳頭小窩に神経線維層欠損が合併する原因として,乳頭小窩が生後の発育とともに次第に陥凹を増し.網膜が陥凹内へ牽引されることにより,視神経線維が伸展されて神経線維層欠損が生じると結論した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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