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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

糖尿病網膜症進展に対する患者管理からみた危険因子

著者: 船津英陽1 堀貞夫1 北野滋彦1 加藤聡1 茂木豊1 清水えりか1 小林史明1 出田隆一1

所属機関: 1東京女子医科大学糖尿病センター眼科

ページ範囲:P.526 - P.530

文献概要

(25A-11) 眼科初診後5年間の経過観察を行った糖尿病患者617例を対象に,患者管理からみた糖尿病網膜症(以下,網膜症)進展における危険因子についてロジスティックモデルを用いて検討した。5年後の網膜症変化は,改善13.6%.不変68.6%,悪化17.8%であった。糖尿病発見後眼科初診までの期間.糖尿病発見理由,眼科受診状況が,網膜症進展に対する危険因子として統計的に有意であり,眼科初診までの期間の相対危険度は2.72と最も高い値を示した。網膜症に対する適切な治療のタイミングを逸しない上で,これらの要因を十分に考慮して患者管理にあたる必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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