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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

山口大学眼科における角膜移植手術成績

著者: 曽田貴子1 中原順子1 上野一郎1 近間泰一郎1 西田輝夫1

所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.542 - P.546

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(25D-8) 1996年3月までの30か月間に山口大学眼科および関連施設で施行した全層角膜移植術のうち,術後2か月以上当科で経過観察できた48例51眼につき,術前および術後経過を検討した。移植に至った原因疾患は水疱性角膜症22眼,角膜白斑11眼,円錐角膜10眼,角膜穿孔4眼,格子状角膜変性症3眼,その他1眼であった。全体の透明治癒率は78%であった。疾患別透明治癒率では角膜白斑および円錐角膜では極めて良好であったが,水疱性角膜症では59%とやや不良であった。透明治癒が得られなかった原因としては拒絶反応によるものが最も多かった。術後1年での内皮細胞減少率は28%であった。特に水疱性角膜症では42%の減少率であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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