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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

加齢黄斑変性症に対する光凝固と硝子体手術の成績

著者: 上羽美香1 川久保洋1 島田宏之1 赤井公美子1 湯沢美都子1

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.559 - P.563

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(25E-24) 中心窩脈絡膜新生血管膜(choroidal neovascular membrane:CNM)を有する加齢黄斑変性症に対する光凝固と硝子体手術の視機能を比較検討した。対象は光凝固群が54例54眼、手術群が16例16眼で,それぞれの症例において術前と術後6か月の視力,中心視野で眼底所見を比較した。視力,中心視野ともに両群間に有意差はみられず,手術は光凝固療法と同様に有効と思われた。手術群の有用性は,出血・網膜剥離の吸収までの期間が光凝固群より早く,再発もみられなかったことであったが,問題点は,CNMの摘出時に同時に網膜色素上皮や脈絡毛細管板の除去が必発で術後その部が暗点となることであり,手術の適応については今後さらに検討が必要であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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