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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

ハイデルベルグレチナアンジオグラムを用いたインドシアニングリーン螢光眼底造影における共焦点画像の利点

著者: 白木邦彦1 森脇光康1 柳原順代1 安成隆治1 安宅伸介1 西口和輝1 三木徳彦1

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.565 - P.568

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(26B1-4) インドシアニングリーン螢光眼底造影に関し,ハイデルベルグ社製レチナアンジオグラム(Heidelberg Retina Angiogram:HRA)による共焦点造影像の利点を明らかにずるため,同造影像をローデンストック社製走査型検眼鏡およびトプコン社製ビデオ眼底カメラシステムで得られた造影像と比較した。対象症例は,加齢性黄斑変性,中心性漿液性網脈絡膜症,脈絡膜母斑であった。HRAでは造影早期から30分の後期に至るまでコントラストの明瞭な画像が得られ,後期においても網膜血管が暗く描出されるため病変部の位置同定が容易であった。しかし,網膜下出血など螢光を阻止する病変部はより暗く描出された。なお,HRAの後期像は脈絡膜組織のうちでもブルッフ膜から脈絡膜浅層の螢光を捉えているものと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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