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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

特発性脈絡膜新生血管のインドシアニングリーン螢光眼底造影所見

著者: 白神千恵子1 白神史雄1 尾嶋有美1 松尾信彦1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.575 - P.579

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(26B1-13) 特発性脈絡膜新生血管20眼に対してインドシアニングリーン(indocyanine green:ICG)螢光造影を行った。年齢は29歳から49歳,平均40歳であった。17眼に脈絡膜新生血管(choroidalneovascuiarization:CNV)が検出され,これを囲む低螢光は造影後期で全症例にみられた。CNVが乳頭面積の1/2以上である10眼中7眼で検眼鏡的に色素沈着があり,ICG螢光造影では10眼すべてにCNVがある領域の内部が低螢光を示した。CNV以外の部位の脈絡膜の異常は11眼55%にあった。以上のICG螢光造影所見は,CNVが網膜下にあることを示し,加齢黄斑変性との鑑別に有用である。脈絡膜の異常がCNVの発生と因果関係がある可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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