icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

増殖性硝子体網膜症grade Aを伴う網膜剥離で強膜バックル後に硝子体切除術を要した症例の検討

著者: 川崎勉1 出田秀尚1 熊谷和之1 佐野英子1 廣瀬晶一1 大野尚登1

所属機関: 1出田眼科病院

ページ範囲:P.599 - P.602

文献購入ページに移動
(26B2-24) Grade Aの増殖性硝子体網膜症を伴った網膜剥離147眼を回顧的に評価した。全例に強膜締結術を行い,129眼はこれのみで治癒し,18眼ではさらに硝子体手術の追加が必要であった。硝子体手術を必要とした症例群での危険因子は,15フォトカウント/msec以上の前房フレア値,裂孔不明,白内障手術の既往,硝子体出血,脈絡膜剥離,(++)以上の強い硝子体混濁であった。このような症例に対しては,grade Aであっても,当初から硝子体手術を考慮すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?