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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

桐沢型ぶどう膜炎患者眼内液を用いた経時的ウイルス学的検索

著者: 山内康行1 箕田宏1 柏瀬光寿1 薄井紀夫1 横井克俊1 市側稔博1 坂井潤一1 臼井正彦1

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.603 - P.606

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(26C1-9) 桐沢型ぶどう膜炎患者23例の眼内液(前房水22検体,硝子体液17検体)について,検体採取時期がpolymerase chain reaction(PCR)法および抗体率の結果に与える影響を検討した。前房水を対象とした検討結果では,PCR法陽性群および抗体率陰性群は有意に早期に検体採取が行われていた。一方,硝子体液を対象とした場合,PCR法,抗体率ともに陰性群と陽性群の間に採取時期の有意差はなかった。PCR法,抗体率の陽生率に着目すると,発症後20日以前に採取した検体ではPCR法が,20日を過ぎると抗体率の陽性率が高く,発症早期にはPCR法を,日数の経過した症例では抗体率を第一選択にすることが有効な検体利用法であると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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