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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

ハンセン病(らい)既往者におけるぶどう膜炎

著者: 並里まさ子1 上甲覚2 川津邦雄3 和泉眞蔵3 村上國男4 小川秀興5

所属機関: 1国立療養所多磨全生園皮膚科 2東京大学医学部眼科学教室 3国立多摩研究所生体防衛部 4国立療養所多磨全生園 5順天堂大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.607 - P.610

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(26C1-17) 長期間寛解している40歳以上のハンセン病既往者を,ぶどう膜炎のある69例とない204例に分けて検索した。ぶどう膜炎の有病者は60と70歳台に集中し,らい腫型が65%と多かった。虹彩真珠はぶどう膜炎患者52例中の19例(37%)にあり,ぶどう膜がない56例には皆無であった。らい菌に特異的な抗phenolic giycoしipid-l (PGL-l)と,抗酸菌に特異的な抗lipoarabinomannan-B血清抗体(ELISA)は,いずれもぶどう膜炎患者で陽性率が高く,BLハンセン病では有意差がみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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