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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

輪部腫瘍が疑われたハンセン病の1例

著者: 山上博子1 高村悦子1 野村圭子1 檜垣祐子2 松田繁美3 内田幸男1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室 2東京女子医科大学皮膚科学教室 3あんず眼科

ページ範囲:P.611 - P.614

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(26E-17) 角膜に接した上強膜の隆起と角膜混濁で発症し,ハンセン病と診断した未治療の症例を経験した。症例は22歳で,ミクロネシア連邦出身,両眼の充血と眼痛で発症した。瞼裂部上強膜の充実性腫脹と充血,隣接する角膜には実質深層の混濁や浸潤があり,特に左眼で著明であった。0.1%ペタメタゾン,0.3%オフロキサシン点眼で数か月加療したが改善しなかった。顔面や両手背などに皮膚結節があり,皮膚科で手背皮膚結節の生検からIepromatous leprosyと診断された。ジアミノージフェニルスルホン内服を開始したところ,皮膚病変,眼所見ともに軽快した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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