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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

Acute macular neuroretinopathyが疑われた1症例

著者: 遠藤哲治1 中山滋章1 塚本佐知子1 大原國俊2

所属機関: 1日本医科大学附属多摩永山病院眼科 2日本医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.627 - P.630

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(展示119) 35歳女性が,高熱を伴う風邪症状が軽快した後,両眼の傍中心暗点を自覚して受診した。矯正視力は右1.5,左1.2であった。両眼の中心窩に向かう根形の赤褐色の病変が黄斑部にあり、視野検査で傍中心部の感度低下があった。螢光眼底所見は正常であった。これらの所見からacute macularneuroretinopathyと診断した。プレドニゾロンの全身投与により,自覚症状は軽度改善し,眼底病変は軽度萎縮巣に変化したが,8か月後にも病変が残存していた。比較的稀な疾患であり,今後も原因,治療などを検討すべき疾患である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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