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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

鈍的外傷による後円錐水晶体の1例

著者: 藤井清美1 井上新1 藤谷周子1 池田俊英1

所属機関: 1市立堺病院眼科

ページ範囲:P.635 - P.637

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(展示64) 8歳の女児が転倒し,机の角で左眼を打撲した。直後の診察で,水晶体の後面が円錐状に後方に突出し,後嚢下混濁がその部位にあった。その後,白内障が進行し,受傷1年後に超音波水晶体乳化吸引と眼内レンズ挿入を行った。術中の所見で,円錐状に突出していた後嚢部分は菲薄化していたが,境界が鮮明で外傷による後嚢破裂はなかった。通常の操作による後嚢研磨の際に破嚢したが,硝子体の脱出はなく,眼内レンズは嚢内に固定できた。術後9か月の現在まで良好な矯正視力を維持している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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