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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

原発開放隅角緑内障におけるウノプロストン点眼液の変更薬剤としての有用性

著者: 高橋伊満子1 田中稔1 小林康彦1

所属機関: 1順天堂大学浦安病院眼科

ページ範囲:P.643 - P.646

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(26D-17) 原発開放隅角緑囚障患者のうち,比較的眼圧のコントロールは良好なものの,従釆受用していた緑内障治療薬で眼充血,眼痛などの副作用が発現している症例や呼吸器系疾患などの全身疾患を有する症例に対してウノプロストン点眼液への変更を試みた。ウノプロストン点眼液へ変更した対象40例の,変更前の薬剤はジビベプリン点眼薬25例,ピロカルピン点眼薬10例,β遮断剤点眼薬4例,炭酸脱水酵素阻害剤内服薬1例である。変更前眼圧値(mean±SD)18.8±3.9mmHgと比較して,変更1か月後の眼圧下降度は1.5±2.5mmHg(p=0.0006)を示し,変更時の条件でウノプロストンの継続投与が可能であった症例は79.5%であり,本剤を変更薬剤として使用することは充分有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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