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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

ぶどう膜炎様症状を呈した血管内リンパ腫症の1例

著者: 町田薫1 町田拓幸1 上野眞1 杉本昌宏2 小林寛3 高橋功一4

所属機関: 1浜松医科大学眼科学教室 2聖隷浜松病院神経内科 3聖隷浜松病院病理科 4共立湖西総合病院眼科

ページ範囲:P.651 - P.654

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(展示87) 62歳男性に1か月前から頭痛,発熱,視力低下があり,内科を受診し,当科に紹介された。両眼の前房に軽度の細胞とフレアがあり,両眼眼底の後極部に漿液性網膜剥離があった。フルオレセインとインドシアニングリーンによる螢光造影で,脈絡膜の低螢光斑と,後極部の多発性螢光漏出があった。2か月後に全身状態が悪化して死亡した。剖検で全身の小血管内腔に異型リンパ球の増殖があり,血管内リンパ腫症と診断された。本症では,脈絡膜毛細血管内の腫瘍細胞の増殖が脈絡膜の循環障害を起こし、眼底病変が生じたと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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