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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

受傷後早期に螢光眼底撮影を施行したPurtscher網膜症の1例

著者: 杉本雅子1 種元桂子1 宍戸司1 松倉修司1 尾羽澤大

所属機関: 1東海大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.655 - P.658

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(展示117) 46歳男性が軽自動車を運転中にガードレールに衝突し,頭部と胸部を打撲した。視力低下を自覚して1時間後に受診した。矯正視力は右0.9,左0.15であった。受傷5時間後の螢光眼底造影で,両眼の後極部全象限の主幹動脈付近に,多発性で断続性の螢光染と螢光漏出があった。視力は翌日から改善し,4日後の螢光造影で,動脈からの螢光漏出はほぼ消失していた。本症の早期では,急激な動脈系の内皮細胞と基底膜が損傷していることが推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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