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特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著
網膜フリッカー感度の測定
著者: 福原潤1 井内史恵1 湯川英一2 西信元嗣2
所属機関: 1奈良県立三室病院眼科 2奈良県立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.683 - P.686
文献購入ページに移動中心,周辺とも極限法,上下法,調整法,恒常法の順に感度測定値が高くなり,中心では極限法と上下法,周辺では調整法と恒常法で測定された感度の平均値の間には有意差がみられなかったが,他の測定法で測定された感度の平均値の間には,統計学的に有意差を認めた(p<0.05)。極限法,調整法,上下法,恒常法の4法とも測定に時間を要し,特に恒常法による長時間の測定では,被検者の疲労による集中力の低下,および周辺部感度測定時の困難な固視の維持が,測定精度に影響するように思われた。
フリッカー視野を臨床応用するには,閾値下の変調度から測定を始める極限法を応用して,自動視野計で用いられているようなbracketing法の開発が,不可欠と思われた。
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