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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

臨床報告

網膜静脈分枝閉塞症に伴うびまん性黄斑浮腫に対して硝子体手術を行った2例

著者: 河村知英1 佐藤幸裕1 島田宏之1

所属機関: 1日本大学駿河台病院眼科

ページ範囲:P.739 - P.743

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 網膜静脈分枝閉塞症に起因し,黄斑上に肥厚した後部硝子体膜を伴うびまん性黄斑浮腫2例2眼に対して黄斑浮腫の軽減を目的に硝子体手術を行った。術中,肥厚した後部硝子体膜の黄斑部網膜への癒着がみられ,人工的に後部硝子体剥離を作成した。術後,黄斑浮腫および網膜出血は減少し,螢光眼底造影では螢光漏出の減少を認め,有意な視力向上を得た。糖尿病黄斑浮腫と同様に網膜静脈分枝閉塞症でも,硝子体手術で黄斑上を覆う後部硝子体膜を除去することによって黄斑浮腫が改善する可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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