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糖尿病網膜症の光凝固の再点検
著者: 岡野正1
所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院眼科
ページ範囲:P.785 - P.796
文献購入ページに移動 糖尿病網膜症での光凝固の目的は,黄斑浮腫の改善および増殖性変化の予防と治療で,最大の目標は増殖性悪性化の予防と治療,すなわち血管新生防止と新生血管の退縮化であろう。また,光凝固は血管新生緑内障の予防や治療および硝子体手術の前処置に不可欠な治療でもある。ただし,その普及とともに種々の問題が派生してきている。
適切な光凝固は,効果的で合併症も少ない。光凝固の適応,手技,限界などは,従来,かなり明確にされてきたはずであるが,それが十分に反映されていない例に稀ならず遭遇する。適正な凝固条件を守ることが,治療効果の獲得と合併症の回避には必要となる。一方,新しい有用な知見を追加していくことも重要である。
ここに,糖尿病網膜症光凝固の再点検として,その現状をみつめ直してみたい。
適切な光凝固は,効果的で合併症も少ない。光凝固の適応,手技,限界などは,従来,かなり明確にされてきたはずであるが,それが十分に反映されていない例に稀ならず遭遇する。適正な凝固条件を守ることが,治療効果の獲得と合併症の回避には必要となる。一方,新しい有用な知見を追加していくことも重要である。
ここに,糖尿病網膜症光凝固の再点検として,その現状をみつめ直してみたい。
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