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連載 眼科図譜・357
シクロスポリン点眼が奏効したモーレン角膜潰瘍
著者: 山田義久1 北川和子1
所属機関: 1金沢医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.802 - P.803
文献購入ページに移動緒言
モーレン角膜潰瘍は難治性の角膜輪部潰瘍を生じ,輪部に沿って拡大するが,時に角膜中央部へ進行し,著しい視力障害を来すことがある。また,角膜穿孔の危険すらある。これまで本症の治療は,ステロイド剤あるいは免疫抑制剤の投与,進行例に対しては,結膜切除術,角膜上皮形成術などの外科的治療が行われてきた1,2)。筆者らは,シクロスポリン点眼により,外科的治療を行うことなく治癒に至った,進行性片眼性のモーレン角膜潰瘍の1例を経験したので報告する。
モーレン角膜潰瘍は難治性の角膜輪部潰瘍を生じ,輪部に沿って拡大するが,時に角膜中央部へ進行し,著しい視力障害を来すことがある。また,角膜穿孔の危険すらある。これまで本症の治療は,ステロイド剤あるいは免疫抑制剤の投与,進行例に対しては,結膜切除術,角膜上皮形成術などの外科的治療が行われてきた1,2)。筆者らは,シクロスポリン点眼により,外科的治療を行うことなく治癒に至った,進行性片眼性のモーレン角膜潰瘍の1例を経験したので報告する。
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