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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

視野異常により発見された慢性骨髄性白血病の1例

著者: 出田隆一1 茂木豊1 堀貞夫1 溝口秀昭2

所属機関: 1東京女子医科大学糖尿病センター眼科 2東京女子医科大学血液内科

ページ範囲:P.813 - P.816

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(25C-20) 17歳男性が,右眼の傍中心暗点を主訴として受診した。視力は正常で,全身症状はなかった。右眼の中心窩近くに小さな肉芽腫様腫瘤があり.左眼には灰白色の小結節様病変が散在していた。両眼に点状と斑状出血,Roth斑が多発していた。これらの所見から血液疾患を疑い,末梢血と骨髄検査で慢性骨髄性白血病と診断された。眼底の肉芽腫様腫瘤は白血病に対する化学療法に反応し,60日後に消失した。これは白血病細胞の網膜内浸潤と推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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