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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

中心性輪紋状脈絡膜萎縮症のインドシアニングリーン螢光眼底造影

著者: 永井由巳1 松原孝1 松永裕史1 岩下憲四郎1 木本高志1 山田晴彦1 田上伸子1 高橋寛二1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.817 - P.821

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(26B1-18) 中心性輪紋状脈絡膜萎縮症の7例14眼に,インドシアニングリーン螢光造影(ICG造影)を行った。フルオレセイン螢光造影では,造影早期には境界鮮明な低螢光領域の中に脈絡膜中・大血管が透見され,晩期になるとこの領域は過螢光になった。網脈絡膜萎縮部と正常部の境界にはwindow defectによる過螢光がみられ,この過螢光の周囲には,造影全期間を通じて低螢光を示す部がみられた。ICG造影では黄斑部にみられた脈絡膜萎縮部位は造影全期間を通じて低螢光で,その周囲にはフルオレセイン螢光造影の脈絡膜萎縮巣よりも広い範囲で,ベール状の脈絡膜背景螢光の減弱がみられた。この造影所見から.本症の脈絡膜萎縮部には脈絡膜毛細血管板の閉塞と網膜色素上皮の消失があり,その周囲部は脈絡膜毛細血管板の閉塞があるが,網膜色素上皮が残存していることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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