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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

加齢黄斑変性症の中心窩新生血管への色素増強半導体レーザー光凝固

著者: 木村保孝1 飯田知弘1 萩村徳一1 磯野博明1

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.824 - P.829

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(25E-19) 中心窩下に脈絡膜新生血管(CNV)がある加齢黄斑変性症に対して,インドシアニングリーン(ICG)を用いた色素増強光凝固を施行して,その治療成績を検討した。対象は,フルオレセインおよびICG螢光造影でCNVを確認できた視力0.5以下の41例42眼で,occult CNVの症例も含まれる。ICG40 mg静注の後5分後より,波長810nmの半導体レーザーによって,CNVに対して中心窩を含む全体凝固を施行した。3か月以上経過観察した42眼では。改善24%,不変47%,悪化29%であり,6か月以上経過観察した32眼では,最終視力は,改善31%,不変47%。悪化22%であった。
 この結果から,中心窩下にCNVのある加齢黄斑変性症に対して,ICG色素増強を併用した半導体レーザー光凝固法は有効であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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