icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

Idiopathic polypoidal choroidal vasculopathyと思われる1例

著者: 佐藤真紀子1 新美勝彦2

所属機関: 1横瀬医院 2藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院眼科

ページ範囲:P.831 - P.834

文献購入ページに移動
(26C1-2) Idiopathic polypoidal choroidal vasculopathy (以下,IPCV)は1990年にYannuzziが初めて記載した病名である。黒人の中年女性に多くみられる再発性の漿液血性の色素上皮剥離と脈絡膜血管の異常なネットワークとポリープ状拡張を特徴とする。今回の症例は,44歳の日本人男性で,1年の間に網膜下出血が部位を変え,3か所に出没した。出血の消退した後は,色素上皮剥離または瘢痕病巣となり,出血病巣には新生血管はみられなかった。1年5か月の全経過後も視力は1.2を維持した。赤外螢光眼底造影検査が診断に有用だった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?