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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

外傷性緑内障眼におけるultrasound biomicroscopyを用いた経過観察

著者: 佐野京子1 青山裕美子1 金子敏雄1 上野聡樹1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.839 - P.842

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(26D-4) 鈍的外傷により隅角後退を来し,緑内障と外傷性白内障を生じた症例を経験し,手術実施前後を超音波生体顕微鏡(ultrasound biomicroscopy:UBM)にて経過観察した。眼圧の変動とともにUBM所見に変化がみられ,それらを照合した結果,術直後の低眼圧時に開大していた上脈絡膜腔が,ぶどう膜—強膜流出路としての機能を果たしていたと推定された。緑内障などの手術後の眼圧のコントロール状態は,必ずしも濾過胞や強膜内間隙の状況のみと相関するのではなく,より後部のぶどう膜,強膜の状態の影響も関与していると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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