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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

ステロイド大量投与を行わなかった原田病患者発症10年後の転帰

著者: 山本倬司1 佐々木隆敏2

所属機関: 1山本眼科医院 2六ツ川眼科医院

ページ範囲:P.855 - P.858

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(展示116) ステロイド大量療法を行わなかった49症例中,臨床的観察のできた26症例につき,視力,合併症,遷延例の有無につき検索した。経過観察期間は最低8年6か月,最高15年,平均11年3か月であった。視力1.0以上が84%,0.5〜0.9が8%,0.1〜0.4は6%,0.01〜0.09が2%であり,合併症は併発白内障18%,遷延例は0(ゼロ)であった。ステロイド大量療法を行わなかった症例の大部分は,長期経過後も良好な予後を維持することが明らかになった。原田病が、ステロイド大量療法を行わずとも治癒する疾患であることを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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