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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

網膜下ガス迷入を認めたpit-macular症候群の1例

著者: 秋田穣1 鈴間泉1 西澤稚子1 石郷岡均1 荻野誠周1

所属機関: 1京都桂病院眼科

ページ範囲:P.859 - P.862

文献概要

(展示130) 黄斑部網膜剥離部位の網膜下腔に,SF6ガス小泡が迷入したpit-macular候群の1例を経験した。患者は23歳女性。右眼の黄斑部網膜剥離範囲拡大,視力低下に対して硝子体手術+SF6ガスタンポナーデを施行した。一旦,黄斑部網膜剥離の復位を得たが再剥離したため,SF6ガスタンポナーデおよびpit周辺に網膜光凝固術を施行したところ,黄斑部網膜下腔にSF6ガス小泡が繰り返し迷入した。本症例におけるSF6ガスのpitを介する網膜下への迷入は,硝子体手術後に生じたものではあるが,pit-macular症候群における黄斑部網膜剥離の網膜下液が,pitを介する液化硝子体由来である可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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