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特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著
個別A定数からみたSRK/T眼内レンズパワー計算式の
著者: 禰津直久1
所属機関: 1等々力眼科
ページ範囲:P.911 - P.914
文献購入ページに移動(24E-14) 眼内レンズ挿入術を行った388眼につき,個別A定数を求め,SRK/T式を検討した。前後面の曲率と厚さなど,眼内レンズのデザインが屈折力に応じて異なるため、A定数も同じく変化する。眼軸長に対しても個別A定数が変化し,これはレンズデザインによるA定数の変化よりも大きい。したがって,SRK/T式は広い幅の眼軸長には対応していない。また,SRK/T式は凸平レンズに対応した式であり,両凸レンズに対しては限界がある。このような理由から,術後の屈折が予測値の±0.5Dに収まったのは,症例の約50%であった。
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