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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

エキシマレーザー屈折矯正手術における角膜上皮除去法

著者: 吉田憲史1 田澤豊2

所属機関: 1岩手医科大学眼科学教室 2

ページ範囲:P.939 - P.942

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(25D-4) エキシマレーザー屈折矯正手術時の角膜上皮除去法の違いが術後の成績に及ぼす影響をlmanual法(M群)と,レーザーとmanualの併用法(L/M群)についてretrospectiveに検討した。屈折は術前,術後1,3,6か月のいずれの時期においても,両群間で有意な差はなかったが,−6.0D以上の中等度〜強度近視眼においては,M群で術後1か月時に有意な遠視化を認めた。角膜上皮下混濁(haze)がGrade0.5以上であったのは,M群では術後1,3,6か月にそれぞれ69.6,82.6,73.9%であったのに対し,L/M群では44.0,40.0,20.0%であり,L/M群が有意に少なかった。両方法ともPRK時の上皮除去法として有用であったが,hazeの予防という点においてはL/M群のほうが優れていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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