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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

水晶体上皮細胞除去眼の前嚢切除面積減少率

著者: 田坂嘉孝1 木村亘1 木村徹1 澤田達1 菅英毅1 大手昭俊1 小原孝文1 山西茂喜2

所属機関: 1木村眼科内科病院 2大阪労災病院眼科

ページ範囲:P.953 - P.956

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(26A-4) 同一術者による白内障手術,小切開,円形前嚢切除,超音波乳化吸引術および眼内レンズ挿入を施行した78眼について,術中の水晶体上皮細胞(LEC)除去の有無により,LEC除去群(40眼)とLEC非除去群(38眼)の2群に分け,術後前嚢切除窓(ACO)面積とその減少率を経時的に測定,比較検討した。LECは自動灌流吸引チップを用いて機械的に吸引除去した。ACO面積減少率はLEC除去群のほうが1週,1か月,3か月,6か月の全ての測定時点で低く,LECを除去することは後発白内障の予防になりうると考えられた。ACO面積を測定することは,術後のLEC動態についての一指標になりうる可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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