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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

後発白内障切開術を契機に発症した両眼の細菌性眼内炎の1例

著者: 江島哲至1 菅井滋1 高木郁江1 本多貴一2 石橋達朗3

所属機関: 1国立病院九州医療センター眼科 2福岡赤十字病院眼科 3九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.957 - P.959

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(26A-21) 68歳女性が,超音波水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入による白内障手術をまず右眼,そして2週後に左眼に受けた。左眼手術の4週後に,ヤグレーザーによる後発白内障切開術が両眼同時に行われた。その14日後から両眼の眼内レンズ後面と硝子体に混濁が生じた。ステロイド剤と抗生剤の全身投与が奏効せず,約6週後に両眼の硝子体手術が行われた。術後炎症は消退したが,4週後に硝子体混濁が再び出現した。両眼に対して硝子体切除術が行われた。同時に摘出した水晶体嚢と眼内レンズの培養で,Streptococcus intermediusが検出された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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