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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

出血で覆われた脈絡膜新生血管検出へのインドシアニングリーン螢光造影サブトラクション法の応用

著者: 松本宗明1 白木邦彦1 尾花明1 西口和輝2 三木徳彦1

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2和泉市立病院眼科

ページ範囲:P.961 - P.964

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(26B1-5) 広範囲の網膜下出血を伴った加齢性黄斑変性のインドシアニングリーン螢光造影において,薄い出血部よりも厚い出血部においては螢光阻止のために低螢光が強くなる。このような症例において,低螢光部では脈絡膜新生血管(CNV)の螢光が検出されないこともある。そこで,造影開始後,経時的に螢光が増強するCNVではサブトラクション法により,カバーしている出血の程度によるCNV螢光への影響を除外して,CNVからの螢光漏出部の検出に役立てようと考えた。対象例8眼中3眼では,この方法により明らかなCNVによる,明るい螢光部に隣接する境界明瞭な螢光増強部位が観察され,CNVの存在を示唆する所見が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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