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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

中心性滲出性脈絡網膜症のICG螢光眼底造影所見

著者: 岩下憲四郎1 高橋寛二1 松永裕史1 山田晴彦1 木本高志1 永井由巳1 松原孝1 福島伊知郎1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.971 - P.975

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(26B1-16) 中心性滲出性脈絡網膜症23例24眼のICG造影所見を検討した。本症においてICG造影により造影早期および晩期ともに脈絡膜新生血管が検出できた典型的新生血管は18眼(75%),造影早期もしくは晩期どちらかでのみ新生血管が検出できた非典型的新生血管は2眼(8%),新生血管が造影を通して検出できなかったものが4眼(17%)あった。典型的新生血管を検出できた症例では,新生血管周囲の低螢光輪(dark rim)が89%と高率にみられ,dark rimが造影晩期まで明瞭なものはICG造影後6か月以内に病巣が瘢痕化した例が多く,ICG造影における脈絡膜新生血管周囲のdark rimの鮮明度は,予後判定に重要な臨床所見となる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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