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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

硝子体手術後の眼圧上昇例の検討

著者: 高橋一則1 橋本浩隆1 三浦尚人1 筑田真1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.981 - P.983

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(26B2-15) 硝子体手術後に眼圧22mmHg以上となった63例69眼について検討した。原疾患は増殖糖尿病網膜症が61%と最も多く,最高眼圧は22〜29mmHgが42%,40mmHg以上は28%であった。眼圧上昇原因は続発開放隅角緑内障43%,そのうち幽霊細胞緑内障14%,続発閉塞隅角緑内障16%,血管新生緑内障19%,ガス膨張7%であった。続発閉塞隅角緑内障および血管新生緑内障の最高眼圧と眼圧上昇期間は,続発開放隅角緑内障に対して高値であった。また,シリコーンオイルタンポナーデ,輪状締結,無水晶体眼で最高眼圧は高値であった。術後最高眼圧が40mmHg以上では視力予後が不良であった。重複手術を行った症例では眼圧上昇が重篤であり,慎重な術後管理が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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