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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

持久性隆起性紅斑に周辺部角膜潰瘍を合併した3症例

著者: 井上禎子1 塩田洋1 滝脇弘嗣2 荒瀬誠治2

所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室 2徳島大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1002 - P.1004

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(26E-19) 周辺部角膜潰瘍を合併した持久性隆起性紅斑の3症例を経験したので報告した。症例1と症例3は両眼に発症し,点眼治療では治癒しなかったため,Brown法に準じた角膜切除術を行った。症例2は片眼に発症し,ステロイド点眼,抗生剤点眼のみで治癒した。3症例ともリウマチ因子が陽性であり,症例3は慢性関節リウマチを合併していた。持久性隆起性紅斑の治療薬であるdiamino-diphenyl sulfoneの内服により,角膜潰瘍の症状が改善した。周辺部角膜潰瘍と皮疹の合併をみた場合,全身性合併症として持久性隆起性紅斑も考慮すべきと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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