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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

遺伝子解析により診断された結膜悪性リンパ腫の1例

著者: 南條由佳子1 高巻公美子2 外園千恵2 西田幸二2 木下茂2

所属機関: 1京都第二赤十字病院眼科 2京都府立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1017 - P.1020

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(展示55) 遺伝子解析により診断された結膜悪性リンパ腫の1例を報告した。58歳男性の初診時に,左眼の下眼瞼結膜円蓋部に淡赤色調の腫瘍を認めた。初回生検の結果,異型性に乏しい小〜中型のリンパ球をびまん性に認め,reactive lymphoid hyperplasiaと診断された。悪性リンパ腫の可能性が否定できないため再度生検を行い,腫瘍細胞における遺伝子解析を行った。その結果,免疫グロブリン遺伝子の再構成を認めたため,B細胞性悪性リンパ腫と確定診断した。リンパ系腫瘍の鑑別診断では,遺伝子解析が有用であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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