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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

眼球破裂の視力予後

著者: 杉谷篤彦1 市橋左登美1 堀田一樹1 篠田啓1 平形明人1 三木大二郎1 森村佳弘1 吉野啓1 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1029 - P.1032

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(展示135) 過去4年間に,当科で治療した開放性後部眼外傷44例46眼を,視力転帰について検索した。対象は強角膜に開放創があり,硝子体または網膜に障害がある症例とした。鋭的外傷による穿孔性眼外傷24眼,鈍的外傷による眼球破裂10眼,分類不能12眼である。0.1以上の最終矯正視力は,穿孔性眼外傷では19眼(83%),眼球破裂では3眼(30%)で得られ,いずれも水晶体脱出がなかった。外力の大きさが眼球破裂眼での視力予後を左右すること,水晶体脱出が一つの指標であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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