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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

Nanophthalmosに伴うuveal effusionのインドシアニングリーン螢光眼底造影所見

著者: 木本高志1 松永裕史1 松原孝1 山田晴彦1 岩下憲四郎1 永井由巳1 高橋寛二1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1033 - P.1037

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(展示141) 真性小眼球症nanophthalmosに伴うuveal effusionの2症例を経験し,強膜開窓手術前および手術後にインドシアニングリーン螢光眼底造影(ICG造影)を行った。ICG造影では,造影早期から著しい脈絡膜血管外漏出がみられ,脈絡膜血管の描出は不明瞭であった。造影晩期には脈絡膜組織内にびまん性過螢光をみ,脈絡膜血管の著明な透過性亢進が存在することがICG造影により証明された。これらは,脈絡膜血流の強いうっ滞と眼外への脈絡膜組織液の通過障害によると考えられた。本症例では,手術により網膜剥離は治癒したが,ICG造影所見は手術前後で変化はなく,脈絡膜組織内にsubclinicalに強い組織液のうっ滞が残っていることが推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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