icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

臨床報告

原発性虹彩嚢胞の超音波生体顕微鏡による観察

著者: 遠藤寛子1 勝島晴美1 丸山幾代1 中川喬1

所属機関: 1札幌医科大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1069 - P.1072

文献購入ページに移動
 1988年から1995年までに原発性虹彩嚢胞と診断された6例に,超音波生体顕微鏡検査を行った。散瞳下での細隙灯顕微鏡検査および隅角鏡検査からは1例のみが両眼性と考えられており1観察し得た5眼の虹彩裏面の嚢胞はすべて単胞性,孤立性であった。これに対し,超音波生体顕微鏡の画像では,10眼に虹彩毛様体嚢胞が描出された。嚢胞の位置は9眼が耳側であった。4例は両眼性,2例は片眼性であった。3眼の嚢胞は単胞底性,孤立性であったが,他の7眼の嚢胞は多胞性,多発性であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?