icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻5号

1997年05月発行

文献概要

臨床報告

免疫クロマトグラフィー法によるアデノウイルス結膜炎の迅速診断

著者: 齋藤和香1 内尾英一1 青木功喜2 伊藤典彦1 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2青木眼科

ページ範囲:P.1073 - P.1076

文献購入ページに移動
 ウイルス性結膜炎を疑った急性濾胞性結膜炎患者の結膜擦過物100検体を対象とし,免疫クロマトグラフィー(IC)法を用いた簡便なアデノウイルス(Ad)結膜炎の迅速診断法と酵素抗体(ELISA)法を比較した。Ad結膜炎の診断の感度と特異性において,IC法とELISA法に差はみられなかった。また,IC法の血清型別の感度はELISA法と同等であった。正C法は特別な設備を必要とせず,10分で結果判定が可能であった。以上よりIC法はAd結膜炎の迅速診断法として,ELISA法と同等かそれ以上に有用な方法であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?