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連載 眼科図譜・358
太田母斑の赤外螢光眼底造影所見
著者: 安藤彰1 岩下憲四郎1 山田晴彦1 松永裕史1 三木弘彦1
所属機関: 1関西医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1020 - P.1021
文献購入ページに移動症例 58歳,男性。40歳時に緑内障を指摘された。緑内障の精査のため当科に紹介された。幼少時から右顔面の皮膚色素沈着があった。家族歴には特記すべきものはない。初診時の視力は右1.2(矯正不能),左1.2(矯正不能),眼圧は右22mmHg,左23mmHgであった。視野には異常なかった。右顔面には,三叉神経第1枝から第2枝領域に色素沈着があり(図1),右眼の結膜と強膜にはメラノーシスによる色素沈着をみた(図2)。左側顔面および左眼には異常はなかった。角膜,虹彩,中間透光体には左右とも異常はなかった。左眼限底には異常はなく,右眼の眼底は左眼に比べて全体が暗い色調であった(図3)。フルオ造影により,早期から晩期まで背景螢光を含めて両眼に違いはなかった(図4)。ICG造影では,造影早期から晩期まで,右眼は左眼と比べて,背景がびまん性に低螢光を示し,両眼に明らかな違いがみられた(図5)。
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