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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

白内障を併発したmultifocal choroiditis associated with progressive subretinal fibrosisの1例

著者: 大沼郁子1 山口克宏1 佐藤武雄1 高橋茂樹1

所属機関: 1山形大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1031 - P.1035

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 56歳女性が視力低下を主訴として受診した。矯正視力は右0.04,左0.06であった。両眼水晶体に前嚢下皮質と核に混濁があった。白内障手術の後,視力は右0.7,左0.6に改善した。前部硝子体に無色素性細胞が浮遊していた。両眼眼底に,中に白色線維増殖のある灰白色病巣があり,色素斑で囲まれていた。この病巣は,血管アーケードから赤道部にかけて分布していた。螢光眼底造影では,白色線維増殖部位は,造影早期には低螢光で,静脈相では過螢光点が出現し,次第に拡大した。黄斑下に色素貯留が生じた。以上の所見から,白内障を併発したmultifocal choroiditis associated with progressivesubretinal fibrosisと診断した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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