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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

再度の涙腺生検にて悪性像を得たマクログロブリン血症の1例

著者: 長谷川友紀1 引地泰一1 東由直1 大西通広1 吉田晃敏2

所属機関: 1札幌厚生病院眼科 2旭川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1053 - P.1055

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(25C2-6) 60歳女性が1年前からの両眼の眼瞼腫脹を主訴として受診した。頸部リンパ節の生検で悪出生リンパ腫の所見が得られ,マクログロブリン血症と診断した。経結膜的に行った涙腺部の生検で良性の涙腺炎の所見があったが,再度の経皮的な涙腺切除で悪性リンパ腫の所見が得られた。マクログロブリン血症などのリンパ球系悪性腫瘍では,眼窩や結膜など眼付属器にリンパ増殖性病変が好発し,1回だけの生検では悪性所見が必ずしも発見されないことを示す事例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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