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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

Vogt—小柳—原田病の毛様体脈絡膜剥離

著者: 芦塚聡美1 西岡木綿子1 川野庸一1 猪俣孟1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1067 - P.1070

文献概要

(25C2-22) Vogt—小柳—原田病の新鮮例17症例について超音波生体顕微鏡を用いて,治療前後での前房深度と隅角の広さを計測し,毛様体脈絡膜剥離の有無を観察した。34眼中15眼(44%)で,毛様体脈絡膜剥離がみられた。毛様体脈絡膜剥離は副腎皮質ステロイド薬の全身投与後,全例で消失した。同時に前房深度は深くなり,隅角は広くなった。毛様体脈絡膜剥離のない眼でも同様の傾向がみられた。その変化量の平均は,毛様体脈絡膜剥離がある眼で明らかに大きかった。以上の結果から,毛様体脈絡膜剥離の存在がVogt—小柳—原田病新鮮例の浅前房の主因であると結論した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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