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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

老人性円板状黄斑変性における脈絡膜新生血管の検出率

著者: 谷川弘1 秋元茂行1 渋谷潔1 小野田周平1 小林義治1

所属機関: 1帝京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1071 - P.1074

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(25E-16) 老人性円板状黄斑変性127眼に対する脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization:CNV)の検出率と,CNVに対して光凝固術を施行した42眼の再出血率について検討した。CNVはフルオレセイン螢光眼底造影(fluorescein angiography:FA)あるいはインドシアニングリーン螢光眼底造影(indocyanine angiography:IA)を用いることで198眼77.2%に検出された。漿液性網膜剥離,網膜下結合織増殖型では,FAが有効であった。網膜下血腫,網膜下嚢胞型では,IAが有効であった。また,光凝固術後3か月以上経過観察できた42眼中15眼36%に再出血を認め,網膜下血腫,網膜下嚢胞型に多い傾向がみられた。IAは,いわゆるoccult CNVの検出に優れているもののレーザー光凝固範囲を正確に同定することはできなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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