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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

白内障・硝子体同時手術における手術侵襲の軽減のための新しい方法

著者: 加賀達志1 市川一夫1 内藤尚久2 斎藤裕3

所属機関: 1社会保険中京病院眼科 2中京眼科 3斎藤眼科

ページ範囲:P.1075 - P.1079

文献概要

(26M-16) 新手技により水晶体除去と硝子体手術を同時に行った112眼を評価した。耳側の3×3mmの曲面1面切開創で超音波水晶体乳化吸引術を行い,硝子体切除後にシリコーンレンズを嚢内に挿入した。術後に遷延性の角膜上皮障害はなく,上方の結膜が保存されているために,血管新生緑内障に対する濾過手術が容易にできた。曲面1面切開は作成が簡便で,無縫合でも強膜内陥凹時に前房が消失しなかった。シリコーンレンズは,虹彩癒着がなく,良好な瞳孔が確保でき,レンズ偏位はなかった。この手技は,手術侵襲の軽減に有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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