icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

前房レンズ一次挿入86眼の長期予後

著者: 澤田達1 木村亘1 木村徹1 菅英毅1 大手昭俊1 山西茂喜1 小原孝文1

所属機関: 1木村眼科内科病院眼科

ページ範囲:P.1083 - P.1086

文献購入ページに移動
(26A-9) 前房レンズ一次挿入術を行い,平均9年7か月経過観察できた86眼の予後を検討した。術後最終視力が0.5以上が全体の69%を占めていた。その反面,角膜内皮細胞密度が2,000/mm2未満が全体の57%を占めていた。術後合併症として水疱性角膜症が12眼(14%)にみられ,うち9眼は隅角2面支持型前房レンズ(シムコ型)であった。また前房レンズ摘出をうけた14眼中11眼は隅角2面支持型前房レンズ(シムコ型)が占めていた。隅角2面支持型前房レンズ(シムコ型)は使用すべきレンズではないが,隅角4点支持型前房レンズ(ケルマン型)なら高齢者に対して適応もありうると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?