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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

文献概要

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

眼球破裂をきたした骨髄異形成症候群の1例

著者: 坂本美也子1 高橋現一郎1 戸田和重1 敷島敬悟1 野地潤1 北原健二1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1099 - P.1102

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(26C2-6) 64歳の男性が出血傾向と貧血を契機として骨髄異形成症候群と診断された。内科的に治療中に,右眼痛と高度の視力障害が突発した。右眼に硝子体出血と結膜下出血があり,その3日後に上方の角膜輪部で眼球が破裂した。眼球摘出後の病理組織の検索で,眼球に著しい変形があり,眼内は炎症細胞と出血で充満していた。本症候群特有の異形細胞の浸潤はなかった。本症候群により眼内に炎症細胞が浸潤し,全眼球炎となって眼圧が上昇したことと,強膜に炎症細胞が浸潤して脆弱化したことが眼球破裂の原因と推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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