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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科51巻6号

1997年06月発行

特集 第50回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

流行性耳下腺炎後に生じた角膜炎の1例

著者: 松隈博1 馬場恵子1 重藤真理子1 木村純子1 板家佳子1 村上雅一1

所属機関: 1九州厚生年金病院眼科

ページ範囲:P.1117 - P.1119

文献概要

(展示13) 9歳女児に熱発と右耳下腺腫脹が生じ,流行性耳下腺炎と診断された。1週後に全身症状が軽快した時期に,左眼に毛様充血と前房内フィブリン析出が起こった。デキサメタゾンの点眼と結膜下注射を受けたが,強い角膜混濁が生じ,5日後に角膜は透明化した。角膜内皮細胞が減少していた。右眼は全期間を通じて正常であった。虹彩炎で破壊された血液房水関門から房水内にウイルスが侵入し,角膜内皮が障害されたと推定した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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